どんぐりクッキー

世田谷区の桜丘に、自然観察会が定期的に開かれる小さな公園があります。もともと、大きなお屋敷のお庭だった所ですが、相続の都合で世田谷区が買い取り、3年の歳月をかけて公園になりました。

開園までの準備期間の時から、毎月1回、インタープリター(自然解説員)指導のもとで、自然観察や生態調査の会が催され、スミレ分布調査、鳴く虫観察会、草木染め、ネイチャークラフトなど様々な企画があり、時々子ども達と一緒に参加していました。

インタープリターの方々と一緒にどんな公園にしていくかを話し合い、生態調査や作業などを皆で進めていきました。
水辺を作ることになった時は、子どもも大人も一緒になって穴を掘り、シートを敷いて石を敷き詰め、水を張り、水生植物を植えました。 夏には黄色い花を咲かせるアサザの浮く池なので、「あさざ池」と名づけられました。 今では、池のふちにトンボが産卵に訪れ、水草の生い茂る自然の池になっています。



                  あさざ池

秋には、クヌギ、コナラ、マテバシイなどのどんぐりがあちこちに見られます。このどんぐりを使ってクッキーを作った観察会がありました。どんぐりはあくの強いものが多いのですが、マテバシイのどんぐりはおいしいとのことで、皆で拾いました。それをフライパンで空煎りして、栗のように硬い殻を子ども達も一生懸命むき、刻んでからクッキーの生地に混ぜて丸め、フライパンで焼きました。

今では公園の中にネイチャーセンターの建物ができていますが、当時は水道もガスもなかった時で、スタッフの方が持ってきて下さった水タンクやカセットコンロのガス台などでの作業でした。青空の下にテーブルを出し、どんぐりを煎る香ばしい匂いが漂い、自然の中で初めての経験ばかりでとても楽しかったことを覚えています。
ちょっと栗にも似ているような香ばしい味のどんぐりクッキー。それから、公園に育つ笹の葉を空煎りして、お湯で煮出した笹の葉茶もいっしょにいただきました。笹の葉茶は初めて飲みましたが、とてもおいしくて気に入って笹の葉を少しいただいて帰り、家でも何度か味わいました。

自然観察会は、下の子が幼稚園児だった時に始まったので私も一緒に行っていましたが、最近は私の料理教室の日程と重なることも多く、子ども達はお友達と一緒に行くようになりました。
でも、先日、ちょうど都合がついて、久しぶりに子ども達と一緒に公園の観察会に行ってみました。

この日のテーマは「秋を見つめる。 木の実、紅葉」。
ネイチャーゲームとして、「秋色さがし ビンゴ」が用意されていました。ボードに20枚くらいの紙が貼ってあり、それぞれに秋らしいものが書いてあり、それらを実際に公園の中で捜してビンゴの用紙に貼り付けるというゲームでした。たとえば、「紫色の丸い実」、「根っこや芽が出ているドングリ」、「柔らかいきのこ」、「ふわふわの種」、「くるくる回って落ちる実」、「マツボックリの種」・・・など。


 秋色さがし ビンゴ

時間内に公園を散策しながらテーマの物を見つけて集め、ネイチャーセンターに戻ってから大きなビンゴ用紙に貼っていきます。そしていよいよビンゴ大会が始まると、子ども達も大喜び。ビンゴになったチームは、景品のどんぐりや果物をもらいます。

   

マテバシイの大きな木.............. マテバシイの葉・どんぐり・クッキー............... コナラの木 .................. コナラの葉・どんぐり・クッキー

それから、どんぐりクッキーも作りました。今年のどんぐりクッキーは、マテバシイとコナラでした。あくを抜くために、殻をむいたどんぐりをよく煮て、それをクッキー生地に混ぜ込んで丸め、ホットプレートでたくさん焼きました。どんぐりクッキーの焼ける甘い匂いに誘われて子ども達が様子を見にやってきては、待ち遠しそうな表情を浮かべています。そして、出来上がったたくさんのクッキーを前にして、どの子も瞳がきらきらと輝いて、食べてみたらあちこちから「おいしー!」の声が。
こんなふうにして子ども達と一緒に自然を体験をすると、とても新鮮な気持ちになります。



 桜丘すみれば自然庭園 п@03−3420−2755 
               東京都世田谷区桜丘4−23−12



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