
数日前に料理教室の生徒さんからいただいたメールで、パスタ・ヴィエトリのことを知りました。
『先日、イタリア関連のイベントでパスタの輸入をしている方にお会いしました。低温で乾燥させた高級パスタに魅せられて今年会社を立ち上げたそうです。木でできたアタッシュケースをあけると、ケースの中が仕切りできれいに区分けされていて、ガラスの板が張られ、中に普段、売っていないような面白い形のパスタがたくさん入っていました。私はこのケースが欲しくなってしまいました。とても素朴できれいなんです。』
さっそくパスタ・ヴィエトリのホームページを見てみたら、珍しい形のパスタが120種類も出ていて、その形のかわいらしいこと! 製法も、低温で長時間乾燥させるから自然の味が損なわれないし、ブロンズの鋳型で作ることから表面がざらざらしていてソースが絡みやすく、今までのパスタとは一味違うらしい。
パスタケースも、話を聞いた時から私はすごく興味を持って、是非見てみたいと思いました。HPの中でケースの写真を探してみたけれど見当たらなかったので、メールで問い合わせたところ、念願かなって写真を見ることができました。(右の写真は、その後私のHP用にとヴィエトリの方が送って下さったものです。Photo by Hidetoshi Nagahama)
ケースに入ったパスタは、芸術作品みたいに見えて本当にすてきです。
パスタ・ヴィエトリの日本の会社を立ち上げられた永浜様のメールには、このケースができるまでの興味深いストーリーが書いてありました。
メールの内容はご自由にお使いくださいとおっしゃって下さったので、以下、引用してみます。
『当初、パスタをレストラン様にご紹介する際に、パッケージのまま持参していたのですが、30種類ものパスタをパッケージのまま持ち歩く事に、体力的にも限界を感じ、何か良い方法で、しかも全種類ご覧いただける方法はないかと思案していました。
そこで、東急ハンズに行き何かヒントとなるものは・・・と見つけたのがベニヤ板で出来たヒョウホン箱です。『これだな』
早速、自分でイメージ画を書き(鉛筆でフリーハンドです)、寸法を決め、オリジナルで木箱などを作ってくれる工房はないか、サイトで調べ、最終的に神奈川県の工房(www.f-raise.com/order_original/)にお願いすることとしたのでした。
工房の方との打ち合わせ、デザイン決定、木材の選定、採寸などに約1ヶ月を費やし(これら全てメールです。ネットの工房なので、実際にお電話もお会いすることもありませんでした)、1月下旬に完成したのでした。』
ヴィエトリのHPから、5種類のパスタが入ったスタンダードセット(ショートパスタ3種、ロングパスタ2種)を注文してみました。注文からわずか2日後に到着して、箱を開けてみたら、本当にパスタの表面がざらっとしていて自然ぽくて、ショートパスタも一つ一つが大きくて独特の風合いがあって、今まで見たことのない感じのパスタでした。
さっそく家にあった材料で、メッゼ・マニケ(直径2cm、長さ3cmのパスタ)を使ったブロッコリ、ズッキーニ、ベーコンのアーリオ・オーリオを作ってみました。
茹でている途中で、硬さを見るために1つお味見したら、なんとこれだけでもとても美味しいのでびっくり。お味見と称して、結局8つくらい食べてしまいました。
食卓に運んでみたら、パスタが大きくて見た目もすてき。食べてみるとこしがあって美味しくて、やはりこれは今までのパスタとは違うと思いました。
新しいパスタが、イタリアから上陸したことを実感しました。
Pasta Vietri のホームページ : http://www.pastavietri.jp
(2006年、残念ながら閉店しました。)
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